工芸品 / 唐
- 京都府
-
唐
- 長方形、七条に作り、田相部は数色の絹糸を用いて層雲文を綴織で表す。条葉および縁は、茶地輪宝羯磨文固地綾を、条葉裏の所々は縹地唐花文綾地綾を用いる。袈裟の裏地には紫地唐花文綾地綾を五幅に仕立て、黄、縹を主色とするものと、白紫の二種類の角打の輪形を設ける。
- 縦115.7 横272.7 (㎝)
- 1領
- 京都国立博物館 京都府京都市東山区茶屋町527
- 重文指定年月日:19531114
国宝指定年月日:19531114
登録年月日:
- 宗教法人教王護国寺
- 国宝・重要文化財(美術品)
空海がその師恵果阿闍梨から伝領したと伝えられるもので、国宝「海賦蒔絵袈裟箱」に納められていたことが『養和二年後七日御修法記』に記される。
現存の条葉と縁の綾は当初のものと見られるが、裏地は後補である。袈裟の名称については、『東宝記』などに諸説があるが未だ定説を見ない。
袈裟の田相部の綴織、横被の大花文綾は唐代染織の様相を伝えるものとして、また弘法大師将来の資料としても貴重である。