東郷人形浄瑠璃 とうごうにんぎょうじょうるり

民俗 無形民俗文化財 / 九州

  • 選択年月日:19791207
    保護団体名:東郷人形浄瑠璃保存会
    備考:所在地が同一都道府県内のもの(このデータは種別1から移行しています)
  • 記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財

 文弥【ぶんや】節による一人遣いの人形芝居で、舞台は腰幕様式、人形の操法は両手裾突込みである。
 元禄十一年(一六九八)の頃、参勤交代に随行した東郷の郷士が、郷里の子弟の士気を鼓舞するために上方から文弥節の師匠を連れ帰って広めたものと言い伝えられている。かつては近隣の南瀬【のせ】郷、高城【たき】郷にも同種の人形芝居が伝えられていたが、今は斧渕にだけ残っている。
 語りは、三味線・小太鼓・拍子木を伴奏とし、演目には「源氏烏帽子折【げんじえぼしおり】」をもととして、「常磐御前【ときわごぜん】雪の段」「鞍馬下りの段」などがあり、また「門出八島」「出世景清【しゆつせかげきよ】」などが演じられたというが、いまは「常磐御前雪の段」だけしか演じられなくなってしまった。
 この種の人形芝居は、他には佐渡、加賀、日向の地で僅かに伝え残されているだけであり、人形芝居の芸態・演出法の変遷を知るうえの貴重な芸能資料である。

東郷人形浄瑠璃

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