歴史資料/書跡・典籍/古文書 その他 / 宋
折本装、楮紙に墨界を施し、一頁五行、一行略十七字詰に書写する。書風は張即之風の鋭い筆鋒を示し、奥書はないが蘭溪道隆(大覚禅師一二一三~一二七八)の書写にかかることは明らかで、巻尾に「蘭溪」の朱円印、「巨福建長」の朱方印を捺す。本経はもと宝珠庵に伝来した四十二章経の書風に最も近く、ほぼ同期の筆と認められる。蘭溪自筆経として鎌倉写経史上にも注目される一巻である。
仏説四十二章経
大覚禅師
解深密経巻第四(金砂子色麻紙)
大方等大集経〈自巻第一至第八/〉