長頸壺 ちょうけいこ

考古資料

  • 平安時代 9世紀
  • 須恵器 灰白色土 轆轤成形 ヘラ削り 自然釉
  • 高11.8 口径4..8 最大径8.3 高台径4.5
  • 1口

 須恵器(すえき)の小型長頸壺(ちょうけいこ)。緻密な灰白色の胎土で、端整な作り。口縁から肩部にかけて明オリーブ色の自然釉がかかる。胴部は肩の張りが強く、およそ逆卵形を呈する。胎土や釉調、形態など、東海地方の9世紀の製品とみて間違いない。この種の小型長頸壺は、主に官衙(かんが)や寺院跡などからの出土しており、一部は仏具の水瓶(すいびょう)に擬せられたと推測される。

古玩逍遥 服部和彦氏寄贈 仏教工芸. 奈良国立博物館, 2007, p.73, no.47.

長頸壺

ページトップへ