工芸品 / 鎌倉
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鎌倉
- 鋳銅鍍金、宝塔形の舎利塔で、蓮華台座と塔身の二体に分かれ、三重框素文の円形台上に円縁付軸で八用連弁五段を葺寄にした蓮華座を支えている。その上に円筒形塔身とした円形屋蓋および円形露盤、伏鉢、受花、九輪、宝蓋、受花、水煙、宝珠の順に相輪を造付けにした塔の上部を置いている。塔身と蓮華座とは、塔身腰の両側の二カ所にある四花形座付鐶と折金錠をもって懸止めにしている。塔身には扉を設けない。屋蓋軒周り六カ所に宝珠を据え宝蓋より風鐸二個ずつを垂らした宝鎖をつり下げている。軒下の周り、宝珠の下側に素鐶を出し、風鐸を垂らしている。
- 総高49.2 屋蓋径21.2 塔身高10.0 塔身径10.9 台座径14.8 (㎝)
- 1基
- 重文指定年月日:19580208
国宝指定年月日:
登録年月日:
- 宗教法人教王護国寺
- 国宝・重要文化財(美術品)
空海請来の仏舎利を奉安するための金銅宝塔で、保存状態も極めて良い。『東宝記』永久六年後七日御修法道具目録中に「金銅塔一基」とあり、同記賢清僧都記に「天養二年正月十二日、金銅塔一基」とあり、本宝塔に該当するものと考えられる。