金銅獅子唐草文鉢 こんどうししからくさもんはち

工芸品 / 奈良

  • 奈良
  • 銅製鍍金。いわゆる鉄鉢形を呈し、表面全体に獅子唐草文を線刻する。連珠文を口縁に沿って二条、胴部中央に三条せしめて上下二段に分け、上段四方に鬣を振りなびかせて奔躍する獅子を表し、これに飛雲を配す。獅子の間には草花文を置き、地に魚子を打つ。下段は底部中央に十七弁よりなる連弁を刻し、それより四方に唐草文を表す。地は魚子地。
  • 高14.5 胴径27.6~27.0 (㎝)
  • 1口
  • 重文指定年月日:19150326
    国宝指定年月日:19550202
    登録年月日:
  • 護国之寺
  • 国宝・重要文化財(美術品)

雄偉な器形を獅子、唐草文様により飾った豊麗高雅な金銅鉢である。同形無文の遺例は少なくないが、奈良時代の特色豊かな意匠を施した類例は正倉院の壺や東大寺の壺がある。本鉢は奈良時代の仏餉器の遺品として貴重である。

金銅獅子唐草文鉢

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