竹崎季長寄進状〈并/〉置文(二通) たけざきすえながきしんじょうならびにおきぶみ

歴史資料/書跡・典籍/古文書 その他 / 鎌倉

  • 鎌倉 / 1314,1293
  • 1巻
  • 重文指定年月日:19750612
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 塔福寺
  • 国宝・重要文化財(美術品)

本文書は「蒙古襲来絵詞」で有名な竹崎季長の文書で、彼が建治二年(一二七六)正月文永の役の恩賞として充行された海東郷に入部したのち、同郷の郷社海頭社および塔福寺について定めた寄進状と置文である。第一通は塔福寺と海頭社の修造料として領家年貢を寄進する旨を記した置文である。第二通は全文十八ヶ条からなる置文で、季長の郷社海頭社経営を通じて行なった郷民支配のあり方を示して興味深く、末に季長自筆で正和三年に同置文を書き改めた際にその判形も改めた旨を記した證文があり、伝存稀な季長筆跡として珍しい。両通は海頭社の祭祀や、絵詞製作の基盤となった在地領主季長の所領支配の一端を明らかにして貴重である。

竹崎季長寄進状〈并/〉置文(二通)

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