木造〈不動明王/毘沙門天〉立像〈運慶作/〉

彫刻 / 鎌倉

  • 鎌倉 / 1189
  • 2躯
  • 重文指定年月日:19750612
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 浄楽寺
  • 国宝・重要文化財(美術品)

戦後、両像々内から発見された銘札(附【つけたり】指定)によって、鎌倉時代の代表的仏師、運慶の文治五年(一一八九)の作品であることが確認された。両像共檜材、寄木造、玉眼嵌入の技法になり、頭躰の根幹部を左右二材矧とする構造は、すでに運慶作品の基本的なものを示しており、その写実的な象形には前代にみられぬ新しい息吹が感じられる。運慶様式の成立ひいては鎌倉彫刻史を考える上で重要な遺品である。また銘札に記された銘文は、この頃の、彼の東国での足跡も知らしめるものとして価値が高い。

木造〈不動明王/毘沙門天〉立像〈運慶作/〉

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