歴史資料/書跡・典籍/古文書 その他 / 平安
『金剛頂瑜伽経』は唐の不空(七〇五~七七四)が翻訳した密教経典で三巻からなる。『大日経』とならんで「両部の大経」とされ、金剛界曼荼羅はこの経典に基づくものである。巻第一、第二に永承五年(一〇五〇)の訓点がある。訓点は浄光房点の創始者とされる頼尊(一〇二五~一〇九一)が自筆にて白書で加点したものである。 『金剛頂瑜伽経』の加点本としても古い遺例で、経典訓読の様相を伝える古写本として国語学史上貴重なものである。
大毘盧遮那成仏経疏
金剛頂経
金剛頂瑜伽経