木造仏通禅師坐像

彫刻 / 鎌倉

  • 鎌倉
  • 1躯
  • 重文指定年月日:19710622
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 保国寺
  • 国宝・重要文化財(美術品)

東福寺第九世癡兀大慧【ちこつだいえ】(一二二八~一三一一)の頂相である。禅師の画像としては京都願成寺本(寿像)、同東福寺本(四十祖像の一、明兆筆)などが知られているが、本像はめずらしい彫像の作例である。画像と同様、曲〓に坐る頂相に共通する姿で、骨格のたくましい堂々たる体躯、眉を寄せ、強い眼光で前方を凝視する相貌には禅師の個性がみなぎっており、その適格な象形は、いわゆる頂相彫刻の中でも出色のものである。正和元年(一三一一)禅師の歿後あまりへだたらない頃の造像と考えられる。

木造仏通禅師坐像

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