木造千手観音坐像 もくぞうせんじゅかんのんざぞう

彫刻 / 平安

  • 平安
  • 1躯
  • 重文指定年月日:19740608
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 安岡寺
  • 国宝・重要文化財(美術品)

最も一般的な形である四十二臂の千手観音坐像である。頭体部を通して幹部を正中で矧ぎ合わせた二材製とし、体部背面のみ僅かに矧足す本体の基本構造や面相体躯の重厚な肉付け、いわゆる翻波式の衣褶表現など十世紀後半の典型的なものを示す像であり、仏面を除く頭上面のすべてや脇手の大部分が当初のものであるのも貴重である。平安前期のこの地域を代表する雄作であり、わが国彫刻史の流れを考える上でも重要な遺品といえる。

木造千手観音坐像

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