彩色蒟醤水指棚(象谷作/嘉永六年井伊掃部頭所望) さいしききんまみずさしだな(ぞうこくさく/かえいろくねんいいかもんのかみしょもう)

工芸品 漆工 / 江戸

  • 玉楮象谷
  • 香川県
  • 江戸時代後期 / 1853
  • 水指のみを置く二重の小棚で、棚の中段と下段に香狭間透かしがそれぞれ三方に透かしてある。器胎の表面全体を黒漆で塗って地とし、線彫りした彫り口に、朱、黄、緑、褐色の彩漆を充填した彩色蒟醬である。図柄は漆黒の棚表の中央に朱と黄で大輪の牡丹を意匠化し、周囲や柱は帯状に正方形に枠取りして細かく区切られ、黄色の菊を図案化した花文を入れたり、朱の七宝繋ぎに緑の霊芝文、黄と緑の幾何学文などを装飾的に連続文様としている。さらに香狭間透かしは、霊芝文と唐草文を中段と下段で色違いにしている。『青山塵外相 明月定中心』など枠内に刻まれた風流な漢詩は、市河米庵の『墨場必携』から引用されたもので、棚表や側面に相称的に配している。
  • 縦29.1cm 横32.1cm 高52.0cm
  • 1基
  • 香川県高松市紺屋町10-4
  • 高松市指定
    指定年月日:20150331
  • 高松市
  • 有形文化財(美術工芸品)

彦根藩主井伊直弼の所望で制作されたもので、彩色蒟醬の初めての作例である。

彩色蒟醤水指棚(象谷作/嘉永六年井伊掃部頭所望) さいしききんまみずさしだな(ぞうこくさく/かえいろくねんいいかもんのかみしょもう)

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