建造物 / 室町
- 佐賀県
-
室町 / 1501、1503
- 両塔共に安山岩製で、基礎と竿石を連繋二石積みの下張り上窄みの梯形四角柱に造り、竿石には金剛界四仏の種字と銘文が彫られている。中台は角底皿型の底面に蓮弁八葉を彫り廻らせている。塔身は丸彫式で、地蔵尊各軀は蓮台を踏む浮彫り立像である。笠は六稜に降棟を彫り出し、僅かな起りを付け、頂部に宝珠を造り出している。竿石の銘文中にはそれぞれ明應10年(1501)と文亀3年(1503)の紀年銘があり、文亀塔の金剛界四仏の種字は月輪の中に彫られている。
- 明應塔 塔高1.76m 文亀塔 塔高1.77m
- 2基
- 佐賀県神埼郡吉野ヶ里町田手505番地1 妙雲寺
- 吉野ヶ里町指定
指定年月日:20130226
- 妙雲寺
- 有形文化財(建造物)
妙雲寺は天文18年(1549)の開山と伝えられており、本塔は妙雲寺より40年以上前に建立されていることから、当地に妙雲寺の創建以前に寺院が存在していたか、本塔が他の寺院より移設された可能性が考えられる。