石塔院六地蔵塔 しゃくとういんろくじぞうとう

建造物 / 室町

  • 佐賀県
  • 室町 / 1587
  • 安山岩製で、基礎と竿石を連繋二石積みの下張り上窄みの梯形四角柱に造り、竿石には月輪の中に胎蔵界四仏の種字が彫られているが、県内では他に例を見ない。基礎に天正15年(1587)の造立銘が刻まれているが、現在は地中に埋没している。中台は角底皿型の底面に蓮弁八葉を彫り廻らせている。塔身は丸彫式で、地蔵尊各軀は蓮台を踏む浮彫り立像である。笠は六稜に降棟を彫り出し、僅かな起りを付け、頂部に宝珠を造り出している。
    笠の一部が欠損しており、竿石と中台にも亀裂や石材の欠けがあるほか、竿石に刻まれている四仏の方位と実際の方位に相違が見られることから、移動や積み直しが行われているものと思われる。
  • 地上高約1.8m
  • 1基
  • 佐賀県神埼郡吉野ヶ里町田手2324 石塔院
  • 吉野ヶ里町指定
    指定年月日:20190326
  • 宗教法人 石塔院
  • 有形文化財(建造物)

石塔院は元寇の勅願祈祷寺として建立された東妙寺の末寺として建治年間に創建されたと伝えられる。石塔院の境内および墓地には、その名のとおり多数の石造物が残されており、東妙寺の開基である唯円上人の供養塔と伝えられる律宗系五輪塔1基をはじめ、鎌倉三親王将軍や鍋島勝茂の供養塔と伝えられる大型の五輪塔が4基並立している。

石塔院六地蔵塔

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