唐
唐代独特の八稜形の鏡背に、宝相華文を配する。通例では六個ないし八個の宝相華が多いが、本鏡は小型鏡のためか五個となる。宝相華の個々の花弁は、対向する蕨手が宝珠形を抱く図様で、これは隋代鏡の花文を引き継いだものである。同種の文様は、六世紀から八世紀にかけ、中国のみならず朝鮮や日本の工芸でも広範に見られた。
狩猟文八稜鏡
瑞花鴛鴦五花鏡
瑞花双鸞八花鏡