下九沢の獅子舞 しもくざわのししまい

民俗 無形民俗文化財 / 江戸

  • 神奈川県相模原市
  • 指定年月日:S51.10.19
  • 下九沢御嶽神社獅子舞保存会
  • 神奈川県指定重要文化財

相模原市の緑区下九沢にある御嶽神社に伝えられる獅子舞。一人が一匹の獅子頭をつけて舞う。三人(三匹)が組になるので「一人立ち三匹獅子舞」の名がある。

 獅子は笛にあわせて唄手が歌うのと一緒に舞う。唐草模様の「ハカマ」を装着しているのが印象的である。

 獅子舞は全国的に分布するもので、大別すると、二人立ちのものと一人立ちの2種に分かれる。二人立ちは一匹の獅子に2人以上の人が入って舞うもの、一人立ちは先に述べた様に一匹に入って舞うものである。この一人立ち三匹獅子舞の流布圏は神奈川県を南限とし、その以北に限られている。県内には相模原の外、横浜、川崎、津久井など中絶したものも含め10ヶ所程あった。三匹は、父母と子、雄・雄・雌などとよばれている。江戸時代の初期に市中に盛行、これが関東一円の農村に広がり、「村ぼめ」「庭ぼめ」などの唱歌が、村落の繁栄を祈る呪語として、雨乞や厄祓いにも流用され、農民生活の中に定着したものと考えられる。

 下九沢の獅子は剣獅子、玉獅子、巻獅子とよばれ、鬼形面をかぶった岡崎、花笠、ノボリ、万灯花傘がつく。

下九沢の獅子舞

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