考古資料 / 唐
仏具の一種で、銅に錫などを加えた合金の鋳物を旋盤で削って製作している。陝西省慶山寺址の741年に再建された塔の舎利安置室内出土品に類例があるので、8世紀前半に製作されたと考えられる。日本では、法隆寺の伝世品にほぼ同じ形態の例があり、本例よりやや古い型式のものが群馬県綿貫観音山古墳で出土している。
響銅製脚杯
銅鍍金唐草鳥文脚杯
群馬県綿貫観音山古墳出土品