伊豆国からの鰹の荷札木簡(平城宮跡内裏北外郭官衙)
いずのくにからのかつおのにふだもっかん(へいじょうきゅうせきだいりきたがいかくかんが)
概要
「伊豆国(いずのくに)賀茂(かも)郡(ぐん)三嶋郷(みしまごう)」(今の東京都伊豆諸島か)の戸主「占部(うらべの)久須理(くすり)」の戸口(ここう)「占部広庭(ひろにわ)」が、「調(ちょう)」として収めた「麁堅魚(あらがつお)」(カツオのあらぼし)の荷札。「拾壱(じゅういち)斤(きん)拾両(りょう)」は重さを示し、約七・八キログラムに相当する。荷物に合わせて大型だが、カツオの荷札として切り込みがない珍しいタイプの荷札。「天平(てんぴょう)十八年」は746年。