佐紀瓦司からの進上木簡(二条大路木簡)
さきのかわらしからのしんじょうもっかん(にじょうおおじもっかん)
概要
平城宮の北の平城(なら)山(やま)丘陵には奈良時代に瓦窯が操業していた。そこにあった佐紀瓦司が麻呂邸に11個に小分けされた? (しもと)(小枝)二百本を進上してきた際の木簡。このとき実際の輸送に携わったのが粟直(あわのあたい)少万呂(すくなまろ)で、この木簡を書いたのは史生の出雲某であった。瓦窯には薪用に小枝がたくさん用意されていたと考えられ、寒い時期の麻呂邸を暖めるためにも使われたのであろう。