吉野行幸で使わなかった貫簀に付けた整理用の付札(二条大路木簡)
よしのぎょうこうでつかわなかったぬきすにつけたせいりようのつけふだ(にじょうおおじもっかん)
概要
736年(天平8)6月27日から7月13日にかけての吉野(芳野)離宮(今の奈良県吉野町宮滝)への行幸後、使用しなかった貫簀(ぬきす)に付けた整理用の付札の木簡。行幸ではなく「幸行」と記すのは、「みゆき」という訓を意識したためであろう。貫簀は、竹を編んで作った簀(すのこ)。手を洗う際、水が飛び散るのを防ぐために、たらいなどにかけて使う。行幸で使用した貫簀に付けた「用貫簀」と書かれた木簡も出土しており、日付も同じ7月15日である。
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