旧文武学校
きゅうぶんぶがっこう
概要
松代藩の藩学であって、眞田幸教が、祖父幸貫の遺志を継いで設けたものである。嘉永五年秋から着工、安政元年に完成した。
文学所と役所、御居間の建物を正面としてその前面左右に東序、西序を配し、門、番所を設け、その間剣術場、柔術場、弓術場、槍術場を設けている。これらの内槍術場が移築された外はすべて旧位置に存し、殊に武芸の道場を併せ遺存しているのは類例稀であり、今内部の模様換も多いが、藩学の全規模を殆どそのまま伝えるものとして教育史上価値ある遺跡である。
<昭和53年11月追加指定>
昭和28年3月30日史跡指定された文武学校は、松代地震鎮静後、昭和48年度より昭和53年度まで6年間、保存修理及び整備事業を実施した。この事業は、原則として旧規に復する手法で施工してきたが、その結果、指定地の4周で指定地と工事施工範囲にずれが生じたため、昭和53年11月この部分を追加指定する。