彫刻 木像 / 唐
緻密な材に厨子とともに諸尊を細やかに彫出した龕像で、近年発見された。中国・唐時代の作例と考えられるが、諸尊の姿に中央アジアの仏像と共通する要素が多く、類例の少ない作例として注目される。仏龕背面に寛文(1661~1673)の年号をもつ朱書銘があり、本像はその頃弘法大師作と伝えられ、高野山と関係するものであったことが知られる。
木造諸尊仏龕
木造阿弥陀如来及両脇侍像龕