識名園
しきなえん
概要
寛政十二年ニ作庭ヲ完成シ同年八月清ノ册封使ヲ招請シ宴席ヲ設ク育徳、甘醴ノ二泉ヨリ清冽ナル水ヲ湧出シテ池ヲ充ス 池ニ二島アリ北ニ支那風ノ三橋ヲ架ク南部ニ勸耕臺アリテ眺望ニ優ル松、梅、柳、さるすべり等ノ温帶性植物トふくぎ、あかぎ、でいご等ノ熱帶性植物トニ依リテ植物景觀ヲ成ス 江戸時代ニ發達セル大名庭ニ屬ス 能ク舊態ヲ保存シ且此ノ地方獨特ノ手法ヲモ有スル優秀ナル庭園ナリ
S50-5-126識名園.txt: 寛政12年(1800年)までに築造された旧琉球王家の別邸の林泉庭園で南苑と称した。
昭和16年12月13日、史蹟名勝天然記念物保存法により名勝に指定され、昭和20年戦災により甚大な損傷を蒙ったまま現在に至った。幸い地形及び地割はおおむね旧態を保っているので、あらためて名勝に指定して復旧整備を行なうものである。