旧毛利家本邸祖霊社
きゅうもうりけほんていそれいしゃ
概要
旧毛利家本邸祖霊社
きゅうもうりけほんていそれいしゃ
山口県
大正時代/1916
木造、入母屋造・寄棟造及び切妻造、桟瓦葺及び鉄板葺。防府本邸北東隅の小高い所に石垣を築いて社地とする。参拝道路の西側から石段を上り左に折れ、さらに石段を上ると石鳥居が立つ。主要な社殿はほぼ南北の軸線上に並び南面する。神殿を透塀で囲み、さらに社殿全域を玉垣で囲む。創建時の神殿は、4尺の石垣上に建つ一間社流造銅板葺の社殿であったが、現状では神殿は失われ、代わって幣殿に接続して簡易な瓦葺の神殿が設けられている(改造時期は不明)。
建築面積 77.21平方メートル
拝殿:32.83平方メートル、幣殿:24.33平方メートル、神饌所:14.59平方メートル、神殿:5.46平方メートル
1棟
防府市多々良一丁目15-1
防府市指定
指定年月日:20130311
有形文化財(建造物)
祖霊社は、毛利家の始祖天穂日命ほか代々の祖霊を祭る神社である。もと萩春日神社の境内にあったが、のち萩城内に移った。明治6年4月22日、毛利家本邸の東京高輪邸内に萩より遷座した。多々良邸の祖霊社は、邸内の東北隅が選定され、大正2年(1913)9月建設に着手、翌3年3月25日に完工、大正5年7月5日に高輪邸より遷座式が執り行われた。現在、4月に春の例祭、10月に秋の例祭、それに合わせて年忌祭がおこなわれている。なお、平成23年11月、「旧毛利家本邸」として、本館ほか11棟が国重要文化財に指定、5棟が附指定とされたが、祖霊社は指定からはずれている。