慶野松原
けいののまつばら
概要
淡路島の西岸,播麿灘に面する,南北1km,最大幅60mの海浜とその松原。起源は中世と見られるが,文献上の初見は寛文年間(1661〜72)である。江戸時代の松原は藩の所有として育成がはかられたが,明治維新に伴って一旦官有林となり,やがて民有林として払い下げられた。第二次世界大戦下では陸軍省の管轄となり,燃料用の新炭材として用いられたほか,食糧増産のために開墾され,江戸時代の規模が大きく損なわれた。
淡路ノ西部松帆浦ニアリ瀬戸内海ニ臨メル一帶ノ松原ニシテ老松枝ヲ交ヘ其ノ景觀虹ノ松原ニ彷彿タリ北方五色浜ニ接シ南方雁來崎ヲ望ミ風光明媚近畿地方ニ於ケル松原トシテ優秀ナルモノナリ