中村家住宅 正門 なかむらけじゅうたく せいもん

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス

住居建築 / 明治 / 中部 

明治
一間薬医門、切妻造、南側潜戸付、北側袖塀付、桟瓦葺
1基
重文指定年月日:20150708
国宝指定年月日:
重要文化財

中村家住宅は,越前海岸沿いの狭隘な河野浦にある。北前船主の大規模邸宅で,敷地は西に敦賀湾をのぞみ,村道を挟んで山側に主屋,新座敷等,海側に土蔵群が並んでいる。主屋は明治20年の建築である。高大なダイドコロと狭いニワ,簡明な本座敷に近世以来の伝統形式を継承しつつ,明かり窓や中廊下式の接客部などに近代的な萌芽が窺える。新座敷は大正2年の建築で,望楼を持つ三階建とし,繊細な数寄屋意匠を駆使したつくりになる。土蔵群は,ケヤキを多用するなど,近代的な指向も見られる。
中村家住宅は,充実した質と規模を有する主屋,趣向を凝らした繊細な意匠になる三階建の新座敷など,近代的な形式や造形が導入された和風建築として価値がある。屋敷構成は伝統を継承しつつも近代の発展過程を内包しており,宅地と併せて保存を図る。

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