堂ヶ島天窓洞
どうがしまてんそうどう
概要
堂ケ島ノ小丘ヲ成セル白色細粒ノ安山岩質凝灰岩ヲ貫通セル二條ノ平行セル断層ニ沿フテ生シタル波蝕洞窟ニシテ西方海ニ面シテ二個ノ入口ヲ有スルモ内部ハ二個ノ横穴ニヨリテ左右相連絡シテ一洞窟ヲナス右方ノ洞窟ハ幅廣クシテ長サ一四七メートルニ達スルモ中央ニ天井ノ陥落シテ生シタル直孔アリテ恰モ天窓ヲ穿チタル如ク且東方ニ開口スルヲ以テ洞内明クシテ燈火ヲ用ヰスシテ自由ニ舟行スルヲ得左方ノ洞窟ハ幅狹クシテ暗ク東北方ニ向テ頼朝穴ト称スル長キ一支洞ヲ分岐ス波蝕洞窟トシテハ其ノ構造ノ頗ル複雜ナルト断層関係ノ頗ル明瞭ナルトハ本洞ノ特色トスル所ナリ