尊經閣文庫 門及び塀
そんけいかくぶんこ もんおよびへい
概要
尊經閣文庫は、旧加賀藩主前田家所蔵の古書籍、古文書、美術品などを収蔵、公開するための施設である。名称は前田家5代綱紀が収集した「尊經閣蔵書」にちなむ。大正15年に管理と運営のために公益法人育徳財団を設立し、本邸の駒場移転に合わせて、敷地の一郭に昭和6年に施設が建設された。北側道路に面して、本邸正門とは別に門を開き、中央に図書閲覧所、南側に防火を考慮した鉄筋コンクリート造三階建の書庫と貴重庫が並ぶ。尊經閣文庫は、旧大名家による文化施設の先駆例として歴史的に高い価値が認められる。