白雲筆 奥州街道並羽州街道風景図 はくうんひつ おうしゅうかいどうならびにうしゅうかいどうふうけいず

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その他 / 東北 

白雲
江戸後期
紙本著色 折本
乾冊(縦20.0㎝、横17.8㎝、厚さ1.6㎝、21丁) 
坤冊(縦20.0㎝、横17.8㎝、厚さ1.8㎝、24丁)
1帙2帖
秋田県指定
指定年月日:20160325
有形文化財(美術工芸品)

白雲は、明和元年(1764)生まれの浄土宗の画僧で、白河藩主松平定信に画才を認められ、谷文晁・亜(あ)欧(おう)堂(どう)田(でん)善(ぜん)らとともに『集(しゆう)古(こ)十(じつ)種(しゆ)』の編纂事業にも関わった。幾度も諸国を遊歴し、文物の調査を行っている。文化7年(1810)に六郷の本覚寺に移住、文化9年に50歳で同寺の第28代住職となっている。
 この折本は桐箱に収められている。安藤和風により桐箱蓋の表裏や、乾坤両冊の表紙に「白雲上人画奥羽街道並久保田藩内沿道風景写生帖」の題字などが墨書されており、和風によって現在の乾冊21図、坤冊19図の2帖に整えられたと考えられる。
 風景図は、全図を通じて南画の手法がみられ、彩色は明るい色調である。描かれているのは、奥州街道から羽州街道にかけての沿道風景で、山や岩、滝、海岸線、舟渡の光景などが描かれている。藩主佐竹家の旧蔵品と伝えられ、藩内の風景は22図あり、白雲が晩年に来秋してからの制作と考えられる。
 寛政から文政期にかけては、荻(おぎ)津(つ)勝(かつ)孝(たか)の秋田風俗絵巻や菅江真澄の著作など、地方の文物を記録する文化的な風潮が見られる。本風景図もまたそのような作品の一つであり、景勝地を主として社寺や石造物、舟渡なども記録しており、当時の景観や風俗を知る上で貴重な資料である。

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