養父市大屋町大杉
やぶしおおやちょうおおすぎ
概要
養父市大屋町大杉は、市域を東流する大屋川の中流域左岸に所在し、16世紀半ばには集落が形成されていたとみられ、江戸時代に副業として営まれていた養蚕が、明治末期から昭和初期にかけて主産業となり、専業化が進んだ。近代における養蚕業の発展、専業化とともに、大正期頃には、保温性と通気性を備え、当地での養蚕に適した三階建、大壁造の特徴的な主屋の形式が成立した。伝統的な主屋と共に、土蔵等の附属屋、社寺建築、石垣、水路、水場(アライト)などが一体となって、但馬地域における山村集落の歴史的風致を良く伝える伝統的建造物群保存地区。