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巻菱湖法帖仕立「楷書・太上感應経(左版 折帖)」

たいじょうかんのうきょう

概要

巻菱湖法帖仕立「楷書・太上感應経(左版 折帖)」

たいじょうかんのうきょう

/ 江戸 / 明治 / 日本

巻菱湖  (1777〜1843)

まきりょうこ

江戸時代後期

巻菱湖37歳の書で、「楷書・太上感應経」。左版 法帖仕立。

北川博邦 著『巻菱湖法帖目録』より
太上感應經左版墨帖。折一帖。小本。細字。 首開右に「太上感應經」と題書す。半開4行、行12字。尾に「文昌帝君陰隲文」とあり、 款に「文化十年歳在癸酉冬十二月十日新潟巻大任敬書」と云ふ。末に「水原市島處徳印施」 の刊記有り。市島氏は北越素封の尤族にして、五十公野、水原、新発田等に分居す。水原 の市島岱海、新発田の市島協庵、菱湖と尤も善し。岱海に「寄池大任」の詩有り。菱湖に 「別協庵昆弟」「市島協庵所蔵沈石田秋雲疊嶂圖」の詩有り。其の交情の密なるを見るべし。 市島處徳の何人なるや今検出し得ざるも、岱海、協庵の近親の人なるべし。文昌帝君陰隲 文は所謂る善書の一なり。これを印施したる處徳は有心の人、またそれを菱湖の字を以て したるは文雅の好有りと謂ふべし。菱湖は文化9年より13年にかけて、省墓を兼ねて信 越の間に周遊した。この帖は其の間の遊踪を徴するに足る者でもある。

掲載品の太上感應経の草稿が新潟県新発田市の市島邸に保管させている。

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法帖 / / / 刊行

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