巻菱湖法帖「行書・帰去来辞(左版 冊子)」 ききょらいのじ

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 / 江戸  明治 / 日本 

巻菱湖 (1777〜1843)
まきりょうこ
江戸時代後期

巻菱湖63歳の書で、「行書・帰去来辞」の習字手本。

巻菱湖の行書の帰去来辞の法帖は3種ある。(正面版2種、左版1種、凸字版1種の計4種、正面版1種と左版の書は同じ)

掲載品は、江戸刷の左版 冊子。正面版 折帖 ②と同じ書だが、書かれた年は左版にしか刷られていない。それに加え、彫師の米川文涛の名も左版にて確認できる。

帰去来辞とは、中国、六朝時代を代表する詩人の陶淵明の散文。辞職して郷里に帰る時に、決意を述べた辞。

巻菱湖法帖について
長年、菱湖の法帖は 200 種類以上刊行されたといわれてきたが、ようやくその全貌に近づ いている。北川博邦氏が平成 22 年に「巻菱湖法帖目録」を刊行したことが大きい。目録には北川氏が知る全ての菱湖法帖を記し、その全てにタイトルも付けている。それに足して 平成 25 年時点では 156 種にタイトルがついている。この他にも、北川氏と巻菱湖記念時代館のタイトル不明のものが合計で 20 種以上は確認されていることから、180 種は確実に刊行されたことになる。これは 1 回分の刊行の話であり、当然版を変え、繰り返し刷られたものもあれば、1 回の刷で刊行をやめてしまったものもあるかと思う。その繰り返し刷られ、刊行年の違うものや版元(出版社)が違うもの、それに加え刊行形態(折帖・冊子) の違うものも含めると 500 種程に分けることが出来る。なぜここまで多くの菱湖法帖が刊行されたかというと、大前提として菱湖流が菱湖没後も流行り、主流であったという事があるが、没後に弟子たちが持っていた肉筆の手本を刊行したであろうことと、明治に入り国の教科書に菱湖風が用いられたことも一つの要因であろう。

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