下つけからす川の景(江戸近国風景シリーズ) しもつけからすがわのけい えどきんこくふうけいしりーず

銅版画 / 江戸 

安田雷洲 (-1859)
やすだらいしゅう
江戸時代/19世紀初期
紙本銅版
9.8×15.9
8枚揃の内1枚


来歴:吾妻健三郎→神戸市入江氏→池長孟→1951市立神戸美術館→1965市立南蛮美術館→1982神戸市立博物館

参考文献:
・神戸市立博物館企画展「ズームアップ!日本の銅版画」 2009
・菅野陽『日本銅版画の研究: 近世』美術出版社 1974

安田雷洲(生没年不詳)は、文化から安政にかけての幕末期に活躍した洋風画家です。その作品には幾つかの銅版風景画シリーズがあり、中でもこの「江戸近国風景」は最も完成度の高いものである。湧雲がまばゆく輝く空の下、重厚に描かれた山裾や河川などが複雑に重なり合い、小画面の作品とは思えぬ雄大な眺めが展開されます。その所々に人々の生活や建物が微小ながらも極めて精緻に描写されており、この作品のリアリティーを更に確固としたものにしています。このような充実した作風は従来の江漢や田善の風景画にはみられなかったもので、ここに日本の風景を描く洋風表現が全く新たな段階に入ったことを物語ります。

【江戸の絵画】

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