山口県竹島古墳出土品
やまぐちけんたけしまこふんしゅつどひん
概要
山口県竹島古墳出土品
やまぐちけんたけしまこふんしゅつどひん
出土地:山口県周南市竹島御家老屋敷古墳
古墳時代 3~4世紀
(1)〜(3)(8)青銅製 (4)〜(7)(9)(10)鉄製
(1)径22.8 (2)径22.3 (3)径17.7 (4)長さ36 (5)長さ37 (6)長さ41 (7)長さ27.1 (8)残存長2.1~5.8 (9)残存長3.7 (10)残存長8.8
一括
重要文化財
山口県周南市に所在する全長約56mの規模を持つ古墳時代前期の前方後円墳である竹島御家老屋敷古墳より明治21年に出土した一括品である。昭和63年6月6日付で、(1)・(2)三角縁神獣鏡2面、(3)神人車馬画像鏡1面、(4)・(5)・(6)鉄剣3振、(7)素環頭大刀1振、(8)銅鏃26本、(9)鉄鏃1本、(10)鉄斧1本が一括で「山口県竹島古墳出土品」として国の重要文化財に指定されている。中でも三角縁神獣鏡のうち1面は、群馬県蟹沢古墳出土例、兵庫県森尾古墳出土例と同型鏡で「正始元年」の年号を持つ紀年銘鏡であることが知られる。またもう1面の三角縁神獣鏡も、京都府椿井大塚山古墳、福岡県神蔵古墳、神奈川県加瀬白山古墳出土品に同笵鏡が知られる古式の三角縁神獣鏡である。古墳時代前期の地域首長墓におさめられた副葬品セットの典型例を示す点でも非常に価値が高い資料群である。