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供物器

くもつき

概要

供物器

くもつき

制作地:ミャンマー・バガン

ミャンマー・ビルマ連邦時代 20世紀

籃胎漆塗

最大幅120.0 高103.5

1合

ミャンマーにおいて漆器は「ユン(yun)」と総称され、人びとの日々の生活や仏教などの宗教行事、建築空間における装飾などミャンマー社会に深く根付きながら多種多様に発展してきた工芸である。当地で作られる漆器の素地は、竹をはじめ木、馬毛、金属、布など様々であり、加飾技法も蒟醤や箔絵、下地盛り上げ、ガラス象嵌、漆絵、変わり塗、卵殻など多岐にわたる。主な漆工芸の産地としては、マンダレー管区のマンダレー市内のほかバガンやインワ、ザガイン管区のチャウッカ、シャン州のチャイントンやインレー湖周辺などがよく知られている。技法・意匠とも産地ごとに個性がみられるが、なかでも本品はチャウッカの漆器にしばしばみられる総黒漆塗で他に類例がない大型作品であり、当地の高度な漆芸技法を知ることのできる作品である。

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