秋山真之旧蔵・指揮刀
あきやまさねゆききゅうぞう・しきとう
概要
秋山真之は、日露戦争の際には連合艦隊作戦参謀として参戦した旧日本海軍の軍人である。我が国の命運を決定する日本海海戦では、「天気晴朗なれども浪高し」の名文を打電し、意表をつく敵前逐次回頭(丁字戦法)により勝利に導いた。正岡子規は、旧制松山中学校時代の同級生である。
本資料は、秋山真之旧蔵の指揮刀で、指揮刀とは、演習または儀式の指揮に用いられる細身の洋刀のことで、刃がついていない。柄は片手握りの純サーベル型である。本刀には、刀身が鞘から不用意に逸脱するのを防ぐ為にストッパーの役割を果たす「刀身留め」の機能が付いている。柄は鮫皮が使われ、背金は錨と桜花模様が彫られている。