探幽縮図 鷹図巻
タンユウシュクズ タカズカン
概要
鷹を描いた古画の縮図を集めて成巻した探幽縮図。探幽のもとには鑑定依頼のため数多くの作品が持ち込まれたが、本作には中国北宋時代の徽宗皇帝や明時代の画家林良、あるいは雪舟・雪村といった日本の画家名も見える。時には「出来の悪い絵である」「筆者を検討するほどの絵ではない」といった率直なコメントも記されている。こうした主題別の整理編集は後世の作為と見られ、本来画家の手元や流派内にストックされていたはずの縮図が商品として流通していた実態をうかがわせる。