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延喜式 巻四

えんぎしき まきよん

作品概要

延喜式 巻四

えんぎしき まきよん

/ 平安

平安時代・11世紀

紙本墨書

1巻

国宝

 日本では7世紀の後半に、中国の例を学んで法律が施行されました。それを、律令といいます。律は刑法、令はそれ以外の基本法を指す言葉です。しかし、中国にならった律令は、日本の実情に合わない部分も多く、それを補うために出された法律を格といいます。そしてこの律・令・格を実際に運用するうえで必要な細かな規則を式と呼びます。平安時代において、この式は社会の変化に合わせてたびたび補い、改められました。その中でも、延喜5年(905)に、醍醐天皇の命令によって編纂を開始した式が延喜式です。これ以前の式は、一部しか残っていませんが、延喜式はほぼ完全な形で伝えられている点で重要な史料です。
 現存する最古の写本として知られるこの『延喜式』は、多くの文書を再利用して書き写されています。今回ご紹介する巻には仮名で記された手紙、仮名消息が確認できます。この仮名消息も、平安時代・11世紀のものと考えられ、自由でのびやかな筆使いに特徴があります。他にも、この仮名消息の前後には長元8年・9年といった年号のある文書が確認でき、当時の社会状況を知るうえでも貴重な史料ということができます。なお、この作品は、奈良・平安時代を通じて権勢を誇った藤原氏の一族である、九条家に伝えられていました。

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キーワード

/ 平安 / 仮名 / 延喜

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