對龍山荘 表門
たいりゅうさんそう おもてもん
概要
對龍山荘 表門
たいりゅうさんそう おもてもん
京都府
明治/1905頃
木造、腕木門、切妻造、左右袖塀付、両潜戸含む、桟瓦葺
1棟
京都府京都市左京区南禅寺福地町22番地1
重文指定年月日:20240815
国宝指定年月日:
株式会社ニトリホールディングス
重要文化財
南禅寺門前の一角に広大な敷地を構える別荘建築。建築と作庭に優れた技術者伊集院兼常の旧居、聚遠亭と茶室に、東京の大工棟梁島田藤吉が對龍台と居間棟などを増築・改修して、明治38年頃に完成した。小川のほとりに深い庇を差し出す聚遠亭は、床廻りに古材を用いた数寄屋で、多様な材料を駆使した茶室は寂びた風情。大池脇の懸崖から迫り出す對龍台は上段を備え、居間棟と共に良質のツガ材を用いる。複雑な屋根に庇等を付した変化に富む外観で、巧妙な建物配置により庭園との調和と一体感に極めて優れる。卓越した手腕でまとめられた趣の異なる座敷や茶室が重層的な空間を形成する、上質の近代和風建築として貴重である。