角帯(献上)
かくおび(けんじょう)
概要
角帯(献上)
かくおび(けんじょう)
7.6×400.0(cm)
千代田区隼町4-1 国立劇場
登録番号90157-63
河竹黙阿弥関連資料
解説:吉田弥生(フェリス女学院大学教授)
独立行政法人日本芸術文化振興会
仏具の独鈷(煩悩を打ち砕く)と華皿(仏の供養のための散華を置く)が献上柄の模様になったといわれる。また、色合いは陰陽五行説では大地の色といわれる「黄」の色が使われている。物は上等でも、地味でけばけばしくない、というのが黙阿弥の目指す衣服だったという。仕立てが良い献上帯は黙阿弥好みの一品だったであろう。