ワヤン・クリ スマル
わやん・くり すまる
概要
ワヤン・クリ スマル
わやん・くり すまる
制作地:インドネシア・ソロ
1980年
水牛の革・角・骨 金彩 彩色
全長62.7 像高39.6
1体
インドネシアの伝統的な影絵芝居ワヤン・クリで用いる人形。スイギュウの革を切り抜いて透彫し、金彩と彩色の後に、可動部分をつなぎ、水牛の角製の棒をつけたもの。人形遣いダランが多数の人形を一人で操りつつ台詞を語り、観客は白幕に写った影も、ダランが人形を操るさまも、自由に鑑賞できる。この人形は、民族造形学者・金子量重氏が収集した、『ラーマーヤナ』を上演するための一そろいのワヤン・クリのうち1体。
スマルは道化のキャラクターで、『ラーマーヤナ』に限らず多くの演目で活躍する。天界の最高神ブトロ・グル(シヴァ神)の兄と設定されているが,地上に降りて息子3人(ガレン、ペトル、バゴン)とともに活躍する。