福地桜痴居士筆(書)
ふくちおうちこじひつ(しょ)
概要
福地桜痴居士筆(書)
ふくちおうちこじひつ(しょ)
35.0×18.1(cm)
千代田区隼町4-1 国立劇場
登録番号90157-65
河竹黙阿弥関連資料
解説:吉田弥生(フェリス女学院大学教授)
独立行政法人日本芸術文化振興会
昭和4年(1929)春、河竹繁俊が福地信世より「預か」ったもの。信世は福地桜痴の長男であり、地質学者として東京帝大の教壇に立つ傍ら、舞踊作家としても活躍した。桜痴の筆で「桂櫂兮蘭枻 斲冰兮積雪 采薜茘兮水中 搴芙蓉兮木末 心不同兮媒勞 恩不甚兮輕絶 石瀬兮淺々 飛龍兮翩々 桜痴居士源」とある。「源」は桜痴の本名・源一郎にちなむか。内容は儒教の経典とも、祭神歌舞の詩とも解釈されてきた『楚辞』「九歌」の一部である。