3代歌川広重画《大日本物産図会 越中国鉄物細工之図》
さんだいうたがわひろしげが だいにほんぶっさんずえ えっちゅうのくにかなものざいくのず
概要
出版元:大倉孫兵衛。
《大日本物産図会》は、明治10年(1877)に開かれた第1回内国勧業博覧会で、全国各地の物産品を紹介した錦絵である(全118図)。
本図は明治期の高岡銅器の製造・販売の繁盛ぶりを描いたもので、現富山県高岡市伏木(小矢部川河口左岸)と思われる港を背景に、巨大な花瓶が彫金され、博覧会出品の箱詰めも行われる様子が描かれる。
旧「佐伯コレクション」。
【参考文献】
・佐伯孝夫著『浮世絵に描かれた加賀、越中、能登の人物の風景 佐伯浮世絵コレクション図録』(平成17年)
・『高岡市立博物館 特別展「浮世絵に描かれた加越能 ~佐伯コレクションの世界~」図録』(令和5年)