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北海道

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))レースホース牧場(旧大日本競走馬生産)本厩舎北海道日高郡新ひだか町三石歌笛379

レースホース牧場(旧大日本競走馬生産)本厩舎

神威岳南西麓に位置する競走馬牧場の厩舎。中央を二階建主玄関とし、南北に長大な鉄板葺の腰折れ屋根を架ける。内部一階北半を親馬、南半を子馬の馬房、小屋裏二階は一室の大空間で飼料置場、両妻を搬入口とする。長大な厩舎が馬産地の雄大な景観をつくる。

国指定文化財(国宝・重要文化財(美術品))北海道常呂川河口遺跡墓坑出土品北海道北見市常呂町字栄浦371

北海道常呂川河口遺跡墓坑出土品

 オホーツク海に注ぐ常呂川の河口に近い微高地上に形成された、縄文時代晩期から続縄文時代に営まれた集団墓地に副葬された出土品、1,805点で構成される。河川改修(蛇行箇所の直線化工事)に先立つ発掘調査で、多数の墓坑が検出され、それらから大量かつ多彩な副葬品が出土した。
 出土品は、土器、石器、装身具が主体を占める。土器は装飾性に富んだ奇抜な器形の個体もあり、石器は墓坑に副葬された多数の石鏃が注目され、これに黒曜石の球状や棒状の原石が加わる。装身具は、特に琥珀を素材とした玉の出土数がきわめて多く、その形状は素材の形状を生かした不定形のものから、扁平な円筒形でその中央の円孔をうがつ定型的な臼玉状のものなど多彩で変化に富む。
 これらは北海道東部における、縄文時代から続縄文時代の文化内容を示すと共に、当時の葬送儀礼や副葬品の実態を示すうえで、貴重な資料である。

国指定文化財(国宝・重要文化財(美術品))北海道白滝遺跡群出土品北海道紋別郡遠軽町白滝138-1

北海道白滝遺跡群出土品

 わが国最大規模の黒曜石産出地・赤石山の山麓に所在する白滝遺跡群からの出土品。23箇所の遺跡から数約669万点、総重量約12トンもの遺物が出土した。本件はそのうち、服部台2・奥白滝1・上白滝2・上白滝5・上白滝7・上白滝8遺跡の出土品(平成23年重要文化財)に、その後整理が完了した白滝15遺跡の出土品を加えた1,965点で構成される。
 遺物は後期旧石器時代前半期の小形剝片石器を主体として石刃技法が顕著な石器群と、同時代後半期の細石刃石器群、および細石刃石器群に優美で精巧な作りの尖頭器を伴う石器群などに分けられる。特に、尖頭器石器群には全長36.3cmの超大形の個体や、多数の木葉形尖頭器が含まれ、それらの製作にかかわる多数の剝片や石核が接合した接合資料も豊富である。
 わが国の旧石器時代遺跡出土品の中でもその内容・質量は群を抜き、世界的に見ても稀有な内容を持つ一括として、国宝に相応しい。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))グリル銀鱗荘(旧北海道水産記念館)北海道小樽市桜一丁目1-2他

グリル銀鱗荘(旧北海道水産記念館)

銀鱗荘旧本館の西側に北面して建つ。鰊の一時保管に用いた「廊下」を移築し、水産記念館として改装したもの。木造二階建、寄棟造妻入で、外装漆喰塗とし四周の窓を虫籠窓風とする外観と太い軸部が重厚。本館と共に北海道水産業の繁栄を物語る記念碑的な建物。