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北海道

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))清隆寺本堂北海道根室市松本町二丁目1-1他

清隆寺本堂

根室市街地に位置する真言宗寺院本堂。入母屋造鉄板葺で北面に軒唐破風付向拝を配し千鳥破風を付す。向拝虹梁、木鼻、懸魚の獅子、龍、鳳凰など彫刻秀逸。内部は前方を参詣間、後方を内陣・脇内陣とし内陣を前方に張出す。気仙大工花輪喜久蔵の道内作の一つ。

国指定文化財(国宝・重要文化財(美術品))カラフトナヨロ惣乙名文書(ヤエンコロアイヌ文書)北海道札幌市北区北八条西5

カラフトナヨロ惣乙名文書(ヤエンコロアイヌ文書)

 カラフト(現在のサハリン)南部西岸のナヨロにてアイヌの氏族長をつとめた家に伝来した満文2、漢文2、和文9通の古文書。三姓副都統衙門発給の満文.案は清国の北方諸民族支配の実際を伝え注目されるなど、18~19世紀のカラフトをめぐる日清両国の影響を考察する上で重要。

国指定文化財(国宝・重要文化財(美術品))北海道西島松5遺跡出土品北海道恵庭市牧場219

北海道西島松5遺跡出土品

 西島松5遺跡は、石狩平野のほぼ中央にあり、擦文時代前半(7〜9世紀頃)の土坑墓や周溝墓が多数発見された遺跡である。
 特に8世紀前半までにつくられた土坑墓からは副葬品が豊富に出土し、大刀や刀子 、鉄鏃、工具類などの鉄製品は、道内諸遺跡の出土品と比べ種類、数量とも群を抜く。なかでも刀類は、木製黒漆塗りの柄や鞘、その上に
巻かれた糸や樹皮、身に帯びるための革紐や組紐など、有機質痕跡が良好に残り、使用された当時の姿や製作方法を知ることができる貴重な遺例である。また、大刀には畿内で製作された金銀装の装飾付大刀、東北北部の末期古墳に副葬される蕨手刀や短寸の方頭大刀があり、北海道中央部と本州との関係性を明瞭に示す。東北北部との繋がりは、錫製の耳環や、柄や鞘を錫鋲で装飾する大刀の存在からも注目される。
 土坑墓の壁には小さな坑が設けられ、そのなかには甕や注口土器などが納められていた。これらは総じて小形で、多くはうつわの口や底の一部が意図的に打ち欠かれている。副葬に際しての、葬送用の土器を打ち欠く儀礼
行為を復元することができよう。

国指定文化財(登録有形民俗文化財)鷹栖の装蹄用具及び関連資料北海道上川郡鷹栖町南1条1丁目1-19

鷹栖の装蹄用具及び関連資料

 本件は、北海道の開拓に重要な役割を果たした馬の蹄鉄とその製造や装着に使用さ
れた用具の収集である。本収集は、北海道の石狩川上流に位置する鷹栖の装蹄所で使用されていた装蹄用具で、通常の蹄鉄のほか、氷上用や泥炭用の蹄鉄など各種の蹄鉄類をはじめ、古くなった蹄鉄の剥取、蹄の削蹄、新しい蹄鉄の成形と取り付けの各工程で使用された用具、馬の蹄の治療に使用された用具などが収集されている。このほかに、馬による農耕や木材の運搬に使った用具、馬具などを関連資料として含めている。