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北海道・釧路市
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))本行寺旧納骨堂北海道釧路市弥生二丁目31他

本堂の北に接続する納骨堂。西面して建つ入母屋造妻入鉄板葺で正面に入母屋造庇を付す。内部は一室の板敷で南西に納骨棚を設ける。側廻りは櫛形欄間付の上下窓を並べ、外壁モルタル塗仕上、腰は目地を切り石造風。重厚な外観が本堂とともに境内景観をつくる。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))本行寺本堂北海道釧路市弥生二丁目31他

市街地南西の高台にある浄土真宗寺院の本堂。境内中央に西面して建つ木造二階建入母屋造で正面に千鳥破風を飾り入母屋造玄関を付す。小屋組はトラス。和風を基調とし、外壁は目地を切って石造風。外部木鼻彫刻など精緻な左官技術を示す良質な近代和風の本堂。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧五十嵐家住宅事務所兼主屋北海道釧路市富士見二丁目65-22

釧路市内の住宅地に東面して建つ、木造二階建、切妻造金属板葺。玄関脇の事務所は防寒対策のため二重窓とし、西側に機能的な造付の設備を備えた台所を家の中央に配すなど、当地域の住宅では先駆的な試みも見られる。戦後間もない寒冷地対応住宅の好例。
国指定文化財(史跡名勝天然記念物)北斗遺跡釧路市北斗

釧路市街地の北西約7キロメートル、釧路湿原に臨む段丘上に所在する。
昭和27年、簡易軌道敷設に伴う土取り工事によって発見され、昭和45年には釧路市教育委員会が分布調査を実施し、地表面の落ち込みの観察される竪穴住居跡386が発見された。
その後、昭和47・48年、遺跡の地形測量と1部の試掘調査によって、長さ2.5キロメートルの範囲に、9地点にわたる遺構密集地点の存在が確認された。それらは、先縄文時代最終段階に属する細石刃文化から、縄文時代早期の東釧路下層様式、前期の綱文土器様式、中期の北筒様式、後期末から晩期初頭の土器、続縄文土器及び擦文式土器の時期などいろいろな時代の遺構遺物がある。とくに第一地点では、前期の貝塚の形成が認められる。また、これまで時期的な変遷が不明瞭であった北筒様式の土器群が層位的に発見され、第1段階から第5段階にいたる内容がはじめて明らかにされるにいたった。さらに、近世アイヌの遺物の発見がある。
以上、各期にわたる豊富な遺構・遺物を擁する本遺跡は、釧路湿原をとりまく丘陵上の遺跡群のなかで中核的な性格をもつものとして重要である。