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北海道・釧路市

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧五十嵐家住宅事務所兼主屋北海道釧路市富士見二丁目65-22

旧五十嵐家住宅事務所兼主屋

釧路市内の住宅地に東面して建つ、木造二階建、切妻造金属板葺。玄関脇の事務所は防寒対策のため二重窓とし、西側に機能的な造付の設備を備えた台所を家の中央に配すなど、当地域の住宅では先駆的な試みも見られる。戦後間もない寒冷地対応住宅の好例。

国指定文化財(史跡名勝天然記念物)北斗遺跡釧路市北斗

北斗遺跡

 釧路市街地の北西約7キロメートル、釧路湿原に臨む段丘上に所在する。
 昭和27年、簡易軌道敷設に伴う土取り工事によって発見され、昭和45年には釧路市教育委員会が分布調査を実施し、地表面の落ち込みの観察される竪穴住居跡386が発見された。
 その後、昭和47・48年、遺跡の地形測量と1部の試掘調査によって、長さ2.5キロメートルの範囲に、9地点にわたる遺構密集地点の存在が確認された。それらは、先縄文時代最終段階に属する細石刃文化から、縄文時代早期の東釧路下層様式、前期の綱文土器様式、中期の北筒様式、後期末から晩期初頭の土器、続縄文土器及び擦文式土器の時期などいろいろな時代の遺構遺物がある。とくに第一地点では、前期の貝塚の形成が認められる。また、これまで時期的な変遷が不明瞭であった北筒様式の土器群が層位的に発見され、第1段階から第5段階にいたる内容がはじめて明らかにされるにいたった。さらに、近世アイヌの遺物の発見がある。
 以上、各期にわたる豊富な遺構・遺物を擁する本遺跡は、釧路湿原をとりまく丘陵上の遺跡群のなかで中核的な性格をもつものとして重要である。

国指定文化財(史跡名勝天然記念物)東釧路貝塚釧路市貝塚一丁目

東釧路貝塚

国鉄根室本線東釧路駅に南接する台地にある繩文時代早期から晩期以降にわたる遺跡である。太平洋戦争後、数次にわたって発掘調査が行なわれ、鹹水性[かんすいせい]の貝層からは、おもに前期の押型文[おしがたもん]土器が出土し、貝層下からは早期の数型式の土器が出土した。また、繩文時代早期の多数の屈葬人骨も発見され、道内屈指の大貝塚である。

国指定文化財(史跡名勝天然記念物)春採湖ヒブナ生息地釧路市春採

春採湖ヒブナ生息地

春採湖ハ上層ニ過飽和ノ酸素ヲ含ミ下層ニハ之ヲ缺ク珍奇ナル湖ニシテ往古ヨリ多クノ緋鮒ヲ産ス緋鮒ハ鯡ノ紅化セルモノニシテ本棲息地ハ我國有數ノモノナリ