カテゴリで見る
北海道・根室市
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))清隆寺本堂北海道根室市松本町二丁目1-1他
根室市街地に位置する真言宗寺院本堂。入母屋造鉄板葺で北面に軒唐破風付向拝を配し千鳥破風を付す。向拝虹梁、木鼻、懸魚の獅子、龍、鳳凰など彫刻秀逸。内部は前方を参詣間、後方を内陣・脇内陣とし内陣を前方に張出す。気仙大工花輪喜久蔵の道内作の一つ。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))根室国後間海底電信線陸揚施設北海道根室市西浜町十丁目3-2
根室と国後島を繋ぐ通信用海底ケーブルの陸揚施設。南面し東西三・八メートル、南北五・九メートル、鉄筋コンクリート造平屋建で正面中央を開口として半円柱を立てる。内部は二室で奥室床に陸揚開口を残す。前方に門柱付設。国後島との繋がりを示す遺構。
国指定文化財(史跡名勝天然記念物)根室半島チャシ跡群根室市
国指定文化財(史跡名勝天然記念物)西月ヶ岡遺跡根室市西浜町
根室市街地の西郊外に所在する擦文土器の時代を中心とする集落跡である。洪積台地を開析して流れるキナトイシ川の小谷に向かって舌状に突出した3つの台地上に、約300基の竪穴住居跡が凹地をなして点在する。それらの竪穴の凹みは、正方形を基本とするが、長方形・楕円形・円形もみられ、とくに大形のものは正方形を呈している。竪穴群は、自然地形に即して、北丘の124基、中央丘の45基、南丘の57基がまとまりを示す支群を形成する。
昭和38年、東京教育大学と根室市教育委員会が発掘し、竪穴住居床面から擦文土器とともに内耳土器を発見した。また、栽培種と考えられるモロコシが検出され、擦文文化の性格を解明する上でも重要な資料となっている。