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群馬県・高崎市

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧群南村役場庁舎(高崎市歴史民俗資料館)群馬県高崎市上滝町字西久保1058

旧群南村役場庁舎(高崎市歴史民俗資料館)

旧群南村の役場庁舎。木造二階建、寄棟造桟瓦葺。南面に玄関ポーチ、北面東寄りに平屋が付く。外壁はモルタル塗リシン仕上、内部は一階が事務室、二階が議場で、南面は柱間一杯に開口を取り採光を得る。内部も残りが良く、当時の木造役場庁舎の様相を伝える。

国指定文化財(史跡名勝天然記念物)上野国多胡郡正倉跡群馬県高崎市

上野国多胡郡正倉跡

和銅(わどう)4年(711)に建郡された,上野国多胡郡の田租(でんそ)や出挙(すいこ)で徴収した稲などを収納する倉庫群跡。特別史跡多胡碑(たごひ)の真南約350mに位置し,発掘調査によれば正倉の創建は8世紀前半である。律令国家の税の徴収や地方支配の在り方を考える上で重要。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))新島学園短期大学研究棟(旧高崎市立女子高等学校円形校舎)群馬県高崎市昭和町84-1他

新島学園短期大学研究棟(旧高崎市立女子高等学校円形校舎)

もと高崎市立女子高等学校の円形校舎。鉄筋コンクリート造三階建で、円筒形の塔屋を付ける。各階の中央部は中心に螺旋階段を置くホールで、外周を六分割し教室五室と階段・便所を配する。坂本鹿名夫の初期の作で地域のランドマークとして親しまれている。

国指定文化財(史跡名勝天然記念物)旧新町紡績所群馬県高崎市

旧新町紡績所

明治10年(1877)群馬県新町に操業開始した我が国最初の絹糸紡績工場。佐々木長淳(ながあつ)のヨーロッパでの紡績業などの視察報告に基づき,内務省が官営工場として設立した。創業時の動力は,工場付近を流れる温井川(ぬくいがわ)を利用した水力と蒸気で,原料はそれまで安価で輸出されていた屑繭(くずまゆ)・屑糸(くずいと)を使用し,紡績絹糸を製造した。明治20年(1887)三越(みつこし)呉服店に払い下げられ,明治35年(1902)には企業合同により絹糸紡績株式会社新町工場となり,さらに明治44年(1911)の合併により鐘淵(かねがふち)紡績(ぼうせき)株式会社の経営となった。工場は,絹糸紡績業を昭和50年まで続けた。現在はクラシエフーズ株式会社新町工場の一部として使用されている。現存遺構としては,明治10年に建設された工場本館(ほんかん)がある。創建時の柱,小屋組(こやぐみ),東及び北側外壁などの大半は現存している。工場本館の構造は,木造平屋建(もくぞうひらやだて),切妻屋根桟瓦(きりづまやねさんがわら)葺き,外大壁下見板張(そとおおかべしたみいたば)りで,小屋組はキングポストトラスである。また,明治時代に建築された機関室(きかんしつ)なども現存する。このように,明治時代の殖産興業(しょくさんこうぎょう)の実態を知る上で貴重な遺跡である。