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群馬県・太田市
国指定文化財(重要文化財)曹源寺栄螺堂群馬県太田市東今泉町
![曹源寺栄螺堂](https://bunka.nii.ac.jp/heritage/43967/_365604/43967_365604081580670881352_300.jpg)
曹源寺栄螺堂は寛政10年(1798)に建立された3階建の堂で,1階に秩父34札所,2階に坂東33札所,3階に西国33札所の各観音像を配置し,右廻り一方通行で上る参拝路を巡って百観音を参拝した後に,3階の高欄から周囲を展望できる仕組みとなっている。このような形式の仏堂は,当時流行していた観音巡礼を一棟の建物で実現できることから人気を博し,関東以北で相次いで建立された。
曹源寺栄螺堂は現存最古級かつ最大規模の栄螺堂であり,参詣者が効率的に参拝できる動線や,行楽を考慮した最上階など,江戸時代の庶民による観音信仰の様相を伝える寺院建築として高い価値が認められる。
国指定文化財(国宝・重要文化財(美術品))群馬県下宿遺跡出土品群馬県太田市世良田町3113-9
![群馬県下宿遺跡出土品](https://bunka.nii.ac.jp/heritage/43967/_211167/43967_211167713989793688672_300.jpg)
縄文時代草創期(そうそうき)の爪形文(つめがたもん)土器と、石鏃(せきぞく)や石槍(せきそう)などの石器で構成される。旧石器時代~縄文時代への、移行期の一様相を示す資料として貴重である。爪形文土器は、東日本に多く分布する尖底(せんてい)の深鉢形土器で、全形を窺える個体はきわめて少ない。
国指定文化財(重要文化財)旧中島家住宅 主屋群馬県太田市押切町1417番地
![旧中島家住宅 主屋](https://bunka.nii.ac.jp/heritage/43967/_209339/43967_209339956528455650207_300.jpg)
旧中島家住宅は,戦前の航空機産業を牽引した中島飛行機製作所社主の中島知久平が建てた大規模住宅で,設計は宮内省内匠寮出身の中里清五郎と伊藤藤一により,主屋が昭和5年に完成し,翌年には敷地内の建物が概ね整った。
主屋は,和洋の意匠を巧みに折衷した車寄部,雄大で気品ある内部空間の客室部,利根川河川敷に設けた飛行場を眺望した二階建の居間部など,用途の異なる建物を口字形に配して中庭を囲むという,当時の大規模邸宅の特徴を良く示している。我が国の昭和初期を代表する邸宅として,規模,意匠とも充実しており,価値が高い。敷地内には当時の素封家の生活様態を示す附属施設もよく保存されており,土地とともに保存を図る。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))今井酒造店煙突群馬県太田市鳥山中町746-2
![今井酒造店煙突](https://bunka.nii.ac.jp/heritage/43967/_205174/43967_205174205113541218142_300.jpg)
釜場及び瓶詰場の南に位置し、地下の煙道を介して接続する。基部寸法一・三メートル四方、高さ一三・八メートルの煉瓦造煙突であるが、上部は鋼製に改造されている。煉瓦部分はイギリス積。酒造業に欠かせない施設であり、地域のシンボルとなっている。