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群馬県・吾妻郡嬬恋村

国指定文化財(史跡名勝天然記念物)四阿山の的岩上田市

四阿山の的岩

四阿火山ノ南側中腹ニ露出セル複輝石安山岩ノ一大岩脈ナリ的岩山ノ頂部ヨリ北方ニ北十五度東ノ方向ヲ取リ延長四〇〇メートルニ及ブ其ノ中最モ高クシテ屏風状ヲナセル部分ハ長サ約二〇〇メートル、幅二メートル乃至四メートル、高サ一五メートルニシテ岩脈トシテ最モ標式的ノ形態ヲ呈セリ
岩脈ニハ側面ニ直角ヲナセル方状節理能ク發逹セルヲ以テ頂部ハ參差状ヲ呈シ又中央部ニ節理ニ沿ウテ生ジタル一孔ヲ存ス 的岩ノ名之ヨリ起ル

国指定文化財(史跡名勝天然記念物)湯の丸レンゲツツジ群落吾妻郡嬬恋村

湯の丸レンゲツツジ群落

湯の丸山(標高2105メートル)の旧鹿沢温泉側山腹斜面にある。一帶は牧場であり、ほとんど他樹を入れずレンゲツツジの純群落の観があり、特に6月下旬開花期は壮観を呈する。レンゲツツジ群落として有数のものである。

国指定文化財(史跡名勝天然記念物)浅間山熔岩樹型吾妻郡嬬恋村

浅間山熔岩樹型

淺間山ノ北麓ニアリテ四區ニ分レテ分布ス 第一乃至第三區ハ鬼押出熔岩流ノ東側平地ニ、第四區ハ其ノ西側平地ニ位シ何レモ鬼押出ヨリモ少シク前ニ噴出シタル淺間山ノ集塊熔岩中ニ發見ス 樹型ハ富士山麓ニ於ケルモノト同ジク熔岩流出當時ニ山麓ニ繁茂シ居リタル樹木ノ幹部ガ熔岩中ニ負ノ假像ヲナセルモノナリ 此等ノ樹型ハ概ネ古井戸ノ如キ竪穴ヲナシ穴ノ大ナルモノハ口徑〇.八乃至一.二メートル、深サ三乃至七メートルニ及ブ 今日マデニ知ラレタル樹型ノ數ハ第一區二十七、第二區四十六、第三區四十八、第四區七十四ナリ
浅間山の北麓にあり4区に分れて分布する。何れも浅間山の集塊熔岩中に発見される。富士山麓におけるものと同じく熔岩流出当時に山麓に繁茂していた。樹木の幹部が熔岩中に負の假像を残したもので、概ね古井戸の如き竪穴をなしその大なるものは口径0.8乃至1.2メートル、深さ3乃至7メートルに及ぶ、今日まで知られている樹型の数は第1区27、第2区46、第3区48、第4区74である。
熔岩樹型の代表的のものである。