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群馬県・利根郡みなかみ町
国指定文化財(史跡名勝天然記念物)矢瀬遺跡利根郡みなかみ町
国指定文化財(史跡名勝天然記念物)水上石器時代住居跡利根郡みなかみ町
山地上にありて二箇所存す。一は字坂上にあり、昭和10年に発見せられ地下約3尺の處に位置す、河原石を以て略々楕圓形に敷き東西徑約4尺7寸南北徑約6尺4寸を有するものにして稍々中央に長さ約1尺3寸幅約1尺1寸深さ約6寸の石圍ひによる長方形の爐阯を存し南方約2尺3寸離れて甕形土器埋沒せり、一は字大久保にあり昭和12年の発見に係り地下約6尺の下に位置し河原石を以て東西徑約12尺6寸南北徑約10尺の楕圓形に敷き同じく中央に長方形の爐阯を具ふ、両遺構阯及附近より石器、縄文土器を出せり、山地に存する石器時代住居阯として顯著なるものとす。
国指定文化財(重要有形民俗文化財)上州藤原(旧雲越家)の生活用具及び民家利根郡みなかみ町藤原3688
みなかみ町藤原は、群馬県東北端に位置する地域で、ほぼ中央を南北に利根川が流れる。地域を取り巻く周囲の山々は、標高1500~2000㍍級の高山が続き、谷あいに20の集落がある。
生業は、周囲の山を利用する生活で、狩猟のほか、山稼ぎや炭焼きなどが盛んに行われてきた。また、生業の中心は農業で、山間地の水利の便を反映した小規模水田で第二次大戦後まで米が自給自足でき、カンノと呼ばれる焼畑農耕も行われた。
雲越家は、利根川支流の名倉川に沿った山口地区に居を構えた中層の農家である。最後の当主である仙太郎が生活を営んでいた当時の用具がそのまま保存されており、代々営まれてきた稲作や畑作のほかに、副業として養蚕、ワラビ粉やクズ粉の生産、炭焼き、木挽き、杣、付け木の製作などに関する用具類、自家用の生活物資を得るために麻・からむしなどの野生植物の採取したり加工したりする用具類などが網羅的に残されている。藤原では百姓のなり下がりは何でもできるといわれたが、雲越家の資料にはこうした藤原の農家の実態が具現されている。
国指定文化財(重要文化財)旧戸部家住宅(旧所在 群馬県利根郡川場村)群馬県利根郡みなかみ町湯原443番地
戸部家は古くからの本百姓で建物は中型であるが貭は良い。阿久沢家住宅にくらべ建てられた時代が新しいので間取りは発達し、複雑になっている。座敷の表側は昔土間であって、これは群馬県山間部古農家の特色といえる。